だだっ子総理
- 2017年01月06日
安倍晋三の1丁目1番地は経済再生でした。
「アベノミクス」という造語まで作り、3本の矢として「大規模な金融緩和」「拡張的な財政政策」「民間投資を呼び起こす成長戦略」という目標を錦の御旗に、市場にジャブジャブお金を流し込み、15ヶ月予算と題して数兆円もの補正予算を毎年の通常国会冒頭に提出、更に年間に幾度となく補正予算を組み、あげくに昨年8月には28兆円もの経済対策をぶち挙げ、成長戦略の最大の柱として何が何でもTPP批准と、これまでの任期4年間なりふり構わず取り組み、大企業が儲かれば中小企業が儲かり、そしてそこで働いている労働者にも雫がしたたり落ちるトリクルダウンだとばかり、国民に期待を持たせてきましたが、結果はどうでしょう。
昨年の参議院選挙では「道半ば。この道をしっかり前へ力強く進めていく。ギアを2段も3段も上げていく」と言っていたことを皆さんは覚えているでしょうか。
そして、今年の年頭の挨拶で、安倍晋三は「金融政策、財政政策、成長戦略の3本の矢を打ち続けて行く。アベノミクスをしっかりとふかしていく」と話していたそうです。
4年も前に始めたアベノミクスで国民生活は少しでも潤ったのでしょうか。
アベノミクスの効果が現れたのであれば、私たちの生活は良くなっているはずですが、全くそのようにはなっておらず、逆に苦しくなるばかりです。
それもそのはず、実質賃金はこの3年間、毎年17.5万円もダウンし、直近の家計調査では1世帯当たりの消費支出は前年同月で1.5%減となり、9ヶ月連続でマイナスとなっています。
そして、昨年12月末の世論調査では国民の約7割が「アベノミクスが順調に進んでいるとは思わない」と答えました。
併せて、アベノミクスの生みの親であり、安倍晋三の経済ブレーンであるエール大学名誉教授の浜田宏一氏が「アベノミクスは失敗である」と言うことを認めてしまいました。
金融政策は、マイナス金利にまで手を染め他に打つ手無し、財政政策は社会保障費を際限なく削り、公共事業に振り向けた結果、今や借金は約1050兆円にもおよび、財政規律は吹っ飛んでしまいましたし、成長戦略の目玉だったTPPは破綻、次の成長戦略がカジノ(博打)となってしまい、既に矢は尽き果ててしまったというのが現状です。
それでも、「この道しかない」「道半ば」と、自らの経済失政を認めようとせずに、懲りもしないで「ふかす」という総理。
負けず嫌いで、指南役に失敗と指摘され