ポイント還元は今
- 2020年01月15日
消費税増税から2ヶ月半が過ぎました。
増税しても消費が落ち込まないように、さらにはキャッシュレス化を進めるために導入したポイント還元が、果たして初期の目的通りに推移しているのか、経産省がポイント還元に関する調査結果を公表しました。
その結果、ポイント還元をきっかけにキャッシュレス決済の利用頻度が増えたと回答したのが42.4%でしたが、残りの方々は利用頻度が増えもせず今まで通りでしかないことが判り、キャッシュレス化が格段に進んだとは言えません。
また、売上増につながったかという問いには、効果があったというのが38.7%、効果が無いと答えたのが61.3%という結果になりました。
これらから推測されるのは、カードやスマホ決済をしている限られた方々は、そのカードやスマホを使用していますが、そのために新たにカードを作ったりスマホ決済の手続きをする方はそんなに増えていないということです。
何せ、ポイント還元がどのように付与されるのか、どのような手順でポイントを使用できるのか、カードやスマホ契約の事業者によって千差万別で非常にわかりにくくなっていますから、覚えきれません。
また、各店舗で売上増になっていないとすれば、キャッシュレスのために導入した新たなレジや決済機器、そして、プラットホームに支払う代金などを考えれば、小売店舗の方々に余計な出費を負担させ続けていることになります。
そして、ポイント還元も政府が金を出すのは、今年の6月までとなっています。
今年の7月以降、どのようになっていくのか。
騙されたのは国民だけとなってしまいそうですね。