ミサイル落下の避難訓練
- 2017年07月15日
「屋外にいる場合、頑丈な建物や地下に避難して下さい。」、「近くに建物がない場合、物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守って下さい。」、「屋内にいる場合、窓から離れるか、窓のない部屋に移動して下さい。」、これが4億円の費用をかけて制作し、全国に流した、「弾道ミサイル落下時に身を守る対策」です。
仮に、北朝鮮が日本に向けてミサイルを発射したと仮定したとしても、発射情報を確認し、それが日本に向かっていると判断してからJアラート(全国瞬時警報システム)の指示が出され、全国に警報が出されるまでにどのくらいの時間を要するのでしょう。
発射から数分で着弾する性能をもったミサイルを相手に、地面に伏せって身を守れとは、何と原始的な避難方法ではありませんか。
政府もこれで効果があるなどとは微塵も思っていないはずですし、国民も馬鹿にされた思いを持ってしまいます。
そして、この避難訓練を全国でも行うようで、北海道も知事が避難訓練を行うとのコメントを出しました。
北朝鮮がミサイル攻撃を行うということは自国の壊滅を意味する事になりますし、そのことは、あの指導者も重々承知をしているものと思います。
韓国では、北朝鮮がミサイル実験をしても、街の中はいつもの様子と変わりません。
韓国民は、そのことを十分に承知しているからです。
誰かが、この避難訓練について「備えあれば憂い無し」と言いました。
地面に伏せて頭を守れば、被害がないような無駄な安心感や、逆にミサイルが来るぞという恐怖心を煽ることに何の意味があるのでしょう。
虚勢を張って、大人に対する突っ張りをしている高校生のようですが、軍事大国である大人(米国)を相手にまともに闘うなどは自殺行為でありますし、北朝鮮は、自国の国家体制を維持し、米国を含む世界に認めて貰うのが最優先の課題です。
北朝鮮が窮地に追い込まれないように、日本が対話を重視する政策に転換し、米国にも、同じく対話に軸足を移すように側面から対応する政権にしていかなければなりません。