冷徹な菅氏と鈴木知事
- 2020年10月05日
日本学術会議の推薦を認めなかった菅義偉氏に対する批判がだんだん大きくなってきました。
国内の研究者約4,000人が所属する「日本科学者会議」も、菅義偉氏に政府の介入撤回の文書を送付することになり、私立大学の教員らで作る「日本私大教連中央執行委員会」と、国公立大学と高専の教職員が加盟する「全国大学高専教職員組合中央執行委員会」も声明を出し、さらに各大学院の大学院生自治組織をまとめる「全国大学院生協議会」も抗議文を発表しました。
当然これだけでは済むはずも無いわけで、日本の総理大臣は自ら行った独裁的な行動で、自国内だけでは無く海外で活躍している方も含めた多くの学者から非難を浴びることになりました。
ネットでは、菅義偉氏の行動に賛意を示す方も散見しますが、その中に著名な方は見受けられないだけでは無く、右派の論客でさえ疑問を呈しています。
想定されるのは、批判が多くなりその批判の方にこそ正当性が有ると言うような世論形成がなされると、国のトップとしてはメンツに賭けて受け入れないということです。
とりわけ、思想信条を持たない総理と言われている菅義偉氏にはこの問題で明確な反論は出来ないでしょうし、国会で問われても唯一の信条である「問題ない」、「批判は当たらない」という答弁を繰り返すことでしょう。
北海道政で心配なのは、この思想信条を持たない冷徹な方に、鈴木知事がベッタリだということです。
文献調査の受け入れを判断するだろう寿都町と神恵内村、概要調査に移行する2年後はまだ鈴木知事の任期を半年残している時期です。
その時に、概要調査に反対すると啖呵を切った事をきっちり履行できるのか、知事も菅義偉氏同様に様々な屁理屈を付けて条例を事実上反故にするという暴挙に踏み切らないか、もしそうなった時には道民から手痛いしっぺ返しを受けることになるでしょう。