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北方領土返還全国大会

  • 2020年02月08日

 昨日7日は、東京国立劇場で開催された「北方領土返還要求運動全国大会」に出席しました。

 プログラムは3部構成で、

 第1部は実行委員会の児玉事務局長をコーディネーターとして、動物学者、ジャーナリスト、元島民3世の3人がそれぞれの立場から北方4島についてを語りました。

 内容は、動物学者が4島の自然とそこに生息する動物たちのことをスライドで紹介、ジャーナリストは、地理的な立場からの島の類似性を説明、電通に勤務している3世からは、「北方領土」というネガティブな印象から脱し、それぞれの島のイメージキャラクターを制作してポジティブに運動を展開しようというアピールがありました。

 実行委員会として、今までと違った内容をという思いが先行したのか、この大会の趣旨に合う内容とはあまり思えないものでした。

 第2部は、地元根室で活動しているフォークデュオ「ヒートボイス」による歌と演奏で、1曲目が北方4島の記憶をいつまでも残そうという内容の「島の記憶」、2曲目が、サビの部分を「北方領土返還・・・オーッ」と変えて歌う「エール」という曲で、「オーッ」の部分を会場の参加者全員で拳を上げて大きな声を出しましょうと演奏が始まりましたが、肝心の所はなんか間が抜けたような印象でした。

 第3部は、実行委員会の決意表明、安倍晋三氏、茂木外相、衛藤北方領土担当大臣の挨拶、各政党の代表紹介、実行委員会関係団体からの決意表明でしたが、新聞でご存じのように、安倍氏は「やっている感」の話だけで、5月のプーチン大統領との会談前であることから発言には「返還」の言葉も無く、「信頼の増進と4島を友好の島に」などという全く気合いの入らない挨拶で、茂木大臣は「共同経済活動やラブロフ外相と両国が受け入れ可能な解決を」など、ほとんど中身の無い挨拶、さらに衛藤担当相は、何を言いたかったのかも判然としない内容でした。

 関係団体の決意表明は13団体にも及び、狭いイスに2時間座りっぱなしの大会は、領土返還の切実さが、さほど胸に響かない空疎な内容だったという感想しか残らず、同日に現地の根室市で行われた返還運動大会の熱意とはほど遠い大会だったのが残念です。


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