平成時代の一側面
- 2019年04月30日
今日で平成が終わりますが、テレビや報道は平成狂想曲と皇室特集にジャックされたかのようです。
今上天皇が「平成は戦争が無かった時代であった」と述べていたようですが、それは日本だけで、世界中に目を向ければ米国、ロシア、中国の三大大国によって、戦火の火種は常に消えることが有りませんでした。
そして、その三大大国の指導者は、自国そして自身の保身の為には他国を利用するだけ利用し、内政も国民に圧政を押しつけているという独裁者的な側面を共有しています。
とりわけ米国のトランプ氏は米国第1主義(アメリカンファースト)を全面に出し、国連を中心とした世界協調には興味もなく、二酸化炭素排出削減を目的としたパリ協定から離脱、米ロ間中距離核戦力全廃条約から脱退して新型核兵器の開発を進め、メキシコ国境に壁を建設して移民受け入れを拒否、貿易摩擦の元凶でセクハラは当然、人種差別の権化の様なリーダーです。
中国の周 近平氏は、1帯1路計画を推進して発展途上国に多くの資金援助をしつつも、債務の返済が滞れば事実上の中国化を押し通し、南沙諸島などは公海上にも関わらず国際社会の非難をよそに強引に基地化して海洋進出を目論見、内政面では自治区を弾圧し、国民には情報を与えず言論を統制、人権を無視して民主化を拒否、逆らう部下達はすぐに粛正しています。
ロシアのプーチン氏は、19年もの間権力を握り、国民から批判的な声が出るとメドべージェフ氏を傀儡大統領にして自らは首相へ、そしてすぐにまた大統領へと返り咲き、邪魔する者達には粛正を行い、紛争が起こるとすぐに軍隊を出動させて強権を発動、他国からの利益にはどん欲で、自国の利にならないことには常に冷淡な結論を突きつけます。
この3人が核のボタンを握りしめています。
平成時代は、この3人によって世情が不安定なまま閉じようとしています。
そして、安倍晋三氏はこの3人に媚び諂って(へつらって)いますが、軽くあしらわれている姿を国民の誰もが知っていますし、この3人にあやかりたいのか国民を愚弄する事だけは一人前です。
新しい令和の時代になっても、これらのリーダーが主導権を握っている限り、期待の持てる時代になりそうもありません。