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既に問題発覚のTPP

  • 2016年09月19日

 商社が安く輸入した外国産米を国が買い入れ、事実上の関税に当たる売買差益を上乗せして卸売業者に販売し、国産米の販売に影響を来さないように管理する「売買同時入札(SBS)」ですが、その制度で入札した商社が卸売業者に販売する時に、商社から卸売業者にリベートを渡し、実質的に安い外国産米が卸売業者が買い取り、外食産業などに流れていたという不透明な取引が有ったことが判りました。

 TPPが発動すれば、一番影響を来すのが国産米であることは周知の通りで、国は、国内の米農家に対し様々な優遇策を提示して、TPPが発動されても農家の収入に支障を来さないようにすることや、外国産米の輸入数量にも制限をかける事を約束しています。

 しかし、今回のようにリベートが横行して外国産米が多く出回る事になれば、国産米がダメージを受けることは明らかです、

 商社は、卸売業者にリベートを払っても大量の外国産米が販売できれば儲けが出てくる事になりますし、卸売業者はリベートを受け取っていることから安い米を外食産業などに流すことが出来ます。

 そして、それは消費者にも還元されることになり全て丸く収まりますが、収まらないのは国産米に影響が出てくる米農家と言うことになります。

 市場経済における流通は、基本的に自由な取引が行われることから、このような事が起きても制限を加える事は難しいものと考えます。

 ことさら左様に、農業だけではなく様々な問題が次から次に起こってくることが予想されるTPP。

 9月26日から始まる臨時国会は、国内産業に大きな影響が懸念されるTPP交渉の内容についても審議されることになります。

 一つ一つの課題が十分に審議され、国民が納得するような説明が行われることを期待します。(・・・期待しても無理かも・・・)


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