時間外勤務の縮減
- 2015年05月06日
道は、職員の時間外勤務を削減するため、新たに「ワークライフバランスの推進に関する指針」を策定したようです。
これに依りますと、「年間360時間」を基準に設定、これを超える職員約300人の時間外を10年間でゼロにし、上限の2倍に当たる年間720時間を超える職員約30人を3年間でゼロにするというものです。
年間360時間超といえば、365日の内、約52週にある土・日の104日、祝祭日の14日、年末年始(12月29日~1月3日まで)の6日、年次有給休暇の20日を除く221日に換算すると、1日平均約1.7時間≒2時間となります。
しかし、時間外勤務に関わる手当の予算は年間約80億円となっており、各部は、配分される時間外勤務予算を超える時間外勤務を行う訳にはまいりません。
従って想定されるのはサービス残業です。
これは上司から時間外勤務命令が出されていないのに、自らが時間外勤務を行い、それを時間外勤務命令簿に記載しないというものです。
当然、土・日・祝日や午後10時以降の時間外勤務手当は割り増しとなりますから、記載を控えるようになります。
仕事を家に持ち帰る職員、夜遅くまで煌々と明かりが灯り、土・日・祝日でも職員の出入りがかなりある道庁本庁舎。
道庁の複数の職員にお聞きしますと、一番時間外勤務が多いのは「総務部人事局人事課」ではないかとのこと。
今回の時間外縮減も、この課が中心になって進める事になるとすれば、まずは「隗より始めよ」です。
そして360時間以内となったから目標達成と言うことでは無く、さらなる縮減に努力すべきです。
職員の健康のためにも、時間外勤務縮減が自宅持ち帰りやサービス残業にならないよう実質的なものになるように期待します。