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社協にも検閲

  • 2015年12月15日

 昨日に続いて、新聞に検閲と思われる事が起きた記事が掲載されていました。

 美瑛町の社会福祉協議会が、安保法制について考えようと住民に配ったチラシに対し、自民党の美瑛支部が「社会福祉協議会」にふさわしくない政治活動として、関係者の処分や辞任を要求し、その関係で理事4名が退任していたことが伝えられました。

 新聞の写真や記事で拝見しますとチラシには「~皆で考えよう安全保障法案~ いま、世界では紛争により尊い命がうばわれています。 今の平和と幸せを次世代につなげたい。 私たち 美瑛町社会福祉協議会は争いのない 助けあいの社会を目指します。」と記載されています。

 費用は、会議で提案した6名が自己負担しましたが、自民党美瑛支部はメッセージの政治的内容や協議会の社会性を糾弾し、関係者の処分を求める要望書を町社協に提出し辞任を求めました。

 結果として、「混乱の責任を取る」として4人が退任を申し入れたということです。

 確かに社協という組織が政治活動を行う事の是非はありますが、チラシの内容を客観的に拝見しますと、どちらかに偏った内容では無いですし、むしろ、当時は自民党自身が、法案の提案者として積極的に安保法制について町民に理解を求めるという立場と責任を有していたのでは無いでしょうか。

 まさしく自民党本部も「国民の理解を得るための努力をしなければならない」と言っているではないですか。

 この行動に、地方の自民党が感じている住民への後ろめたさを感じます。

 社協のチラシにある内容のどこが問題なのか、自民党の求めることと何処が違うのか、はっきり意見表明をすべきです。

 自民党は、「争いの無い 助け合いの社会を目指します」という社協の精神に反対の立場で有ることが、この感情的な行動に端的に表れているものと思います。


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