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稀代の大統領

  • 2021年01月08日

 バイデン新大統領を正式に選出する上院の会議が開催されている最中、トランプ氏の扇動に煽られ暴徒化したトランプ支持派が米国・議会議事堂に乱入、州兵が出動して暴徒と対峙する中で発砲が起き死者が出てしまいました。

 時に歴史は、映画のようなシーンを現実のものとして私たちの目の前に映し出します。

 民主主義のそのものと言われてきた米国は、近年、民主主義とはほど遠い姿をいくつと無く晒してきましたが、4年前に就任したトランプ氏になってから米国は米国らしさを失い、偉大なはずの大統領が真実(ファクト)を嘘(フェイク)とし、嘘を真実と発して国民を欺し続け、国際協調を無視して自国主義を先鋭化し、新型コロナウィルスさえ「ただの風邪だ」とうそぶいてきました。

 また、4年間の間に白人優位の差別主義を増長させ、国民を分断し寛容の精神を打ち砕いてきました。

 その結果、11月の大統領選挙で、民主党のバイデン氏に敗退したにも関わらず、選挙結果を認めず、1月20日に新大統領に就任するバイデン氏を承認する米国上院の会議を壊すために暴徒を扇動し、クーデターを仕掛けました。

 巷間言われていたのは、大統領職を失職したと同時に自身が犯してきた様々な犯罪が明るみに出ることを避けるため、失職直前に大統領を辞職し、代行となるペンス副大統領にトランプ氏の恩赦を発しさせる考えが有ると言うものでした。

 トランプ氏ならあり得る話ですが、しかし、ペンス副大統領にその気が無いことを感じて、最終手段にでたのではないかと思うのは私だけでしょうか。

 彼が行ってきた政治、そして彼の存在は米国歴代大統領史上歴史にその名を残す稀代の大統領だったと思います。


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