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米国の大統領選挙(ブログ3491)

  • 2024年02月23日

 日本の国政もこの先どうなるのか非常に不安定で心配ですが、それ以上に心配なのが米国の次のリーダーつまり大統領に誰が就任するかです。

 今年11に実施される米国大統領選挙に立候補するのは、青コーナー(共和党)、札付きの「自国第1主義者で利己主義の権化」、フェイク情報を世界にバラマキ、世界秩序を自ら壊し、「民主主義」を亡き者に使用とする白人至上主義者、得意技は選挙妨害、国会議事堂襲撃、ベッドでの変態プレー、世界独裁者連合チャンピオン「ドナルド・ジョン・トランプ」。

 赤コーナー(民主党)、歴代最高齢大統領記録保持者、自国第1主義からの転換を図りパリ協定にも復活、民主主義や法の秩序を中心とした外交・経済枠組みに注力するも、上・下院のねじれ、記憶力・体力の低下が弱点とされる。得意技は、世界秩序のダブルスタンダード(ウクライナと、パレスチナ他)、次世代産業の創出と育成、世界民主主義国家を率いる中心的なチャンピオン「ジョン・バイデン」。

 さて、この戦いの下馬評はトランプ氏有利とされています。

 どちらが就任しても世界は米国に左右されることだけは確かですが、とりわけトランプ氏が就任した場合、世界はまさに混沌としたカオスの中に引き込まれていくことは想像に難くありません。

 先般のトランプ氏の選挙集会では「ロシアに攻撃されても、私は貴方を守らない。実際、好きに振る舞うようロシアをけしかけてやる」と持論を披露。

 在任中にはCOP(気候変動枠組み条約締結国会議)からの離脱を行い、化石燃料を肯定、TPPには参加せず独自の脅しで貿易を維持、NATO加盟国への軍事費負担の要求、頭ごなしの北朝鮮・金正恩との個人的接近、日本への武器購入圧力など、その都度、これまで積み上げてきた協議や実践をぶち壊し、全て自分の思い通りに国政・外交を推し進めてきました。

 仮に、彼が次の大統領に就任したとすれば、世界秩序は大きく後退してしまうでしょう。

 先ずは、ウクライナへの支援を中止し、その結果ウクライナは敗北、その成果をロシアのプーチンに高く売り込み、独裁者通しで手を握る。イスラエルの侵略も認めパレスチナの消滅に力を貸すかも知れません。台湾問題を中国に高く売りつけ、台湾を同盟国から外すことや、日米安保を盾に、国内米軍の費用の全てを日本に肩代わりさせる、さらに、横須賀を本拠地としアジアに目を光らせる第7艦隊の費用の負担も持ち出すかも知れません。当然NATO同盟国にも同じ要求をするでしょう。

 NATOは解消するかも知れませんし、そうなればロシアの思うつぼとなります。

 なにより米国が民主主義国の雄ではなくなり、この地球から民主主義が消えてしまうことにもなりまねません。

 米国民がそんなバカなことをするはずが無いと思っている方も多いとは思いますが、「私一人くらいは」と考える選挙民は何処の国にも存在します。ご高齢で、認知症が心配な大統領か、馬鹿だが言葉は力強く、結果を考えることが出来ない大統領か、これは、米国の選挙だけでは無く世界中が巻き込まれる選挙になるはずです。


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