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ICT教育の視察

  • 2021年11月26日

 今日、八雲町立八雲中学校の「ICT教育の実践」を視察しました。

 ICTには全く弱い私ですから、学校で利用されているICT教育は文系の科目に限定されているのではないかという先入観念を持っていましたが、この先入観念がいかに的外れのことなのかをきっちりと思い知らされました。

 八雲町では、町長が「未来の八雲町のためには教育への投資が大事」という考え方から、他の自治体より早く「GIGAスクール導入」への取り組みを行い、それに議会も一体となって必要な予算に理解を示し、教育委員会と連携しながらロードマップを作成して推進してきました。

 ロードマップの全体スケジュールと併せて教師のスキルアップ、生徒のスキルアップの流れを具体的に実践するだけでは無く、学校教育のほぼ全てに活用できる工夫を教師の皆さんが話し合いながら行う他に生徒達にも考えさせ、生徒会活動での利用なども採り入れています。

 視察では、体育の柔道への利用として「押さえ込み」から合理的に逃れる方法を、実践と端末での実践録画を通じて考える。

 美術では、ポスターデザインの授業で、手書きのイメージに対して作画やカラーリングなどを端末を使用しながら自由に描く。

 音楽では、端末のキーボードを利用した作曲やリコーダーの個別実技指導などに。

 英語ではヒアリングやスピーチング、文章作成などに。

 社会では、グループごとに地理のクイズを作り、正解を考えさせる。

 数学でも、ピザのLサイズとLLサイズの値段と大きさから、どちらがどの程度安いのかを計算しながら、同様の比較を身の周りの物から例題を引き出し、端末を使ってその計算式を考えさせ、発表をする等など。

 端末は自宅に持ち帰ることになっており、家での勉強にも利用させる、コロナに関しての体温測定と担任への報告や、行事、学級経営、児童会・生徒会活動等々、そしてアイデアが有れば利用はフレキシブに拡大して行くでしょう。

 しかし、これらのGIGAスクールの実践は、各自治体によって導入に差異があり、それによって端末の利用や生徒達の習熟にも大きな影響が出てくることも表出しています。

 これからではなく、今すでにICTは社会に必需となっています。

 今日の視察では、私自身の認識不足を痛感し、端末やソフトへの予算配分や各校には精通するリーダーを配置するなどの課題も見えてきましたので、その解決に努力していかなければと思いました。


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