「市民が主役」の原点に
- 2012年10月22日
さて、新聞紙上でもご存じとは存じますが、今月20日、札幌市におきまして「『市民が主役』の政治をつくろう!北海道フォーラム」の設立総会が開催されました。
3年前、念願の民主党政権が誕生し、これまでに、地方交付税の充実や診療報酬のプラス改定、年金記録の回復、子育て支援や高校授業料の無償化、農業の戸別所得補償、NPOや市民団体等と連携した新しい公共など、今までの政権では政策にも上らなかった数々の新しい政策の実現を果たしてきましたが、一方、私たちが望んでいた官僚政治からの脱却は道半ばであり、さらにTPPへの交渉参加問題や大飯原発の再稼働と原発への基本戦略、抜本的な税制改革や社会保障改革を棚上げした3党合意の消費税の導入決定、民意に反した沖縄や岩国へのオスプレイ配備、国内のナショナリズムに押されて進める外交の危うさ等々、新しい社会への転換は簡単には遂げられず、衆参のねじれを含めた現実的な対処と共にその道のりの厳しさをまざまざと見せつけさせられましたが、そのことを嘆き、憂い、批判するだけでは何も変わってはいきません。
私たちは、民主党の誕生の地であるこの北海道において結党の原点に立ち返り、改めて「市民が主役の政治」を推進する決意を新たにし、脱原発、環境の保全、尊厳と平等を基本とした社会保障制度、富裕層の優遇税制改正、持続可能な産業構造、対等な同盟関係などを標榜し、民主党内外の方々、さらに広範な道民の皆様の思いを共有し結集する場としてフォーラム(広場)を設立する運びとなりました。
このフォーラムの代表呼びかけ人は、小檜山 博氏(作家)、鈴木 亨氏(北海道グリーンファンド理事長)、栂峰 レイ氏(写真家、医師)、山口 二郎氏(北大大学院法学研究科教授)、我妻 武氏(NPO法人ライフ理事長)、となっており、現在、呼びかけ人と賛同人合わせて約700名程の参加をいただいております。
そして、北海道フォーラムに呼応し、道南においても同趣旨のフォーラム(「道南フォーラム(仮称)」)を結成し、全道とも連携してまいりたいと考えています。
民主党北海道は民主党北海道として中央政府や民主党中央にもの申して参りますが、既存政党だけではなく、もう一つの核として、市民・道民が中心となった政策集団としての活動が必要であり、そこから生み出される主張は、まさしく主権者としての主張として尊重され、政策に活かされていかなければなりません。
そのお手伝いをすることが、今の私の活動の中心を占めています。