「政権交代なるか」の心配
- 2009年07月23日
21日午後、自ら墓穴を掘り続けた麻生首相の手によって解散が行われました。
自民党両院議員懇談会での涙を浮かべた謝罪劇により、中川元幹事長が麻生首相に握手を求め、反麻生勢力は急激にしぼんでしまったかのような印象を党内外に与え、さらに、全国幹事長会議の場では「謝罪の言葉を持って全国を歩けば、国民は判ってくれる」との声に大きな拍手。さすがに百戦錬磨の自民党の脚本、それも日本人的人情に訴えた浪花節調の演出。
これで、麻生首相が全国の応援演説で土下座でもしようものなら、日本人の心情として「過ちを求めたのだから、許してやろう」ということになるのではないかと不安がいっぱいです。
また、麻生首相は、今まで強い絆(?)で結ばれた経済界や様々な団体へも改めてお願いに回るとのこと。
様々なことを考えると、40日間という長丁場の選挙戦では、したたか過ぎる自民党が何を仕掛けてくるか判りません。
各議員は地元に帰り、東京に居るのは強大な自民党の事務方です。
もし自民党が選挙で大敗すると、事務方も大きなリストラを余儀なくされます。
今や、自民党本部の事務方は自らの職を確保するために必至になっていると思われます。 両院議員総会の仕掛けや全国幹事長会議の仕掛け、さらには、これから麻生首相の謝罪行脚や鳩山代表の資金管理団体問題など、事務方主導のあらゆる反撃が想定されます。
様々なことが起こりうる中で、政権交代を望む国民の今の気持ちが、果たして40日間維持することが出来るのだろうか、本当に心配です。
「人の噂も75日」ということわざがありますが、今はもっとスピードが速く、一週間とも言われない時代です。
人の気持ちがうつろわないように願うと共に、民主党の政権奪取の熱い思いが燎原の炎となるように、自らもその中の一人として気を引き締めて参ります。