「終戦」
- 2014年08月24日
私は、これまで、「終戦記念日」とは呼ばず「敗戦記念日」と言っていました。
あの大戦を終戦というのはおかしい、敗戦が正しい歴史認識であり、そのように呼ぶべきだと考えていましたし、この考えを持たれている方も多いことと思います。
しかし、ある本を読んでいたら、西川伸一:明治大学教授のコラムにこう記されていました(転載)「昨年死去した経済人の品川正治氏の本を読んでその考えが変わった。品川氏はこう記す。『私は敢えて「終戦」で結構だと言いたい。この戦争が終わったという意味で「終戦」というのではない、日本は二度と戦争はしない、未来永劫、戦争はしない、二度と他国に兵を出さない、という決意の表明として「終戦」と呼ぼう(品川正治著:戦後歴程:岩波新書)』憲法9条をこんなものいらないとする政権に、この至言をヘッドスライディングばりの迫力で突きつけたい。」
という内容です。
まさしくその通りだと思いましたが、その思いを込めて「終戦」と言うだけでは相手に伝わらず、「終戦」という言葉を使う度に、このことを説明しなければならないというのは、少し骨が折れるのも確かですが、あの大戦を最後に日本は戦争をしないのだという思いは、その説明に少々言葉が多くなっても使おうかなとも思っています。