「脅威」と「抑止力」
- 2015年06月21日
「週刊金曜日」の読者による欄に「論争」というコーナーがあり、ここに、会社員の「今枝 眞氏」の主張が掲載さられていたので、著者にお断りはしていませんが、抜粋したいと思います。
「・・・どう考えても、安倍首相の説明から『脅威』と『抑止力』の内容の違いを導くことはできない。実は同じ行為について、他国(たとえば中国)を主体とする場合は『脅威』、日本が主体であれば『抑止力』と呼び換えているだけではないか。おそらく日米同盟に基づく『抑止力』の強化は、 中国にとっては『高まる日米の脅威』に他ならず、日本政府が『脅威』として煽る中国の海洋進出は、中国側からは『抑止力』強化のための展開なのだろう。・・・だからこそ、重大な政策転換が近隣諸国にどう受け止められるのか、脅威と感じられることはないのか、相互不信を増幅しないのか、じっくりと吟味することが不可欠だと考えるが、この間、政権がそうした熟慮を行った形成は微塵もない。・・・」 まさしく、言い得て妙なりではないでしょうか。
常に自分中心にしか物事の捉えず、大きな視野を閉ざしてしまう「愚」を行ってはいけないと思います。