「道議会 静けさいらぬ」
- 2013年11月29日
道新の道政担当の方が、29日の新聞に「道議会 静けさいらぬ」というコラムを掲載しました。
これを読むと、JR北海道問題や食の偽装表示を例にして、北海道に関わる課題が多いのに道議会の論戦が深まらないという主張と、道議会関連の記事がこれまでに比べて少ない事を問題提起しています。
まずは、論戦が深まらないという問題ですが、例示された「JR北海道」の次から次に発覚する不祥事やデーターの改ざんについては、開催される関係委員会では必ず、そして、第3回定例会でも取り上げて、道としての主体性を発揮すべきと求めてきたことは、記者の方もご存じのはずです。
ことは、大沼駅構内での貨物列車の脱線から始まり(それ以前にもエンジントラブルが多発していましたが)国交省の特別監査、改善指示などが行われ、関連する議会からの質疑に対し、道側は、一貫して民間企業の問題であり直接の対応は難しいという態度をくずしませんでしたが、度重なる議会からの追求で、知事をトップとした庁内検討委員会を発足し、国交省への要請などの他、道民生活への影響を最小限にするようJR北海道へ申し入れるなどの結果につながっていますし、道議会のそれぞれの会派は、独自に中央要請を行い、議会としての意見書もまとめました。
また、食品偽装表示についても、その調査の甘さを指摘し、新たな調査を行うことや国が示すマニュアルだけではなく、北海道独自の食ブランド確立手法の提起もしようとしています。
また、HACの問題や並行在来線、最近出された農業改革なども様々な形で取り上げています。
先のJRや、食の問題は道が間接的にしか対応できないものが有り、そのことが記者の方には歯がゆいのかもしれませんが、個別に記者の方と話せば理解していただけるのに、なぜ、こんな記事になるのかと思います。
また、道議会の記事の数が少ないというのは、まさしく記者の方の感性に関わるもので、担当者が代われば視点も変わります。
以前の「道庁不正経理問題」時や「時のアセス」時と比較するのもどうかと思います。 一方、記者の皆さんは、知事のすべからく「国依存」の体質をどのようにお考えなのか、また、議会において、みずからの考えを発言することなく、部下の答弁書を臆面の無く棒読みする知事についてどのように感じられているのか。
私たちは、論戦が深まるように本会議での「一問一答制」を早急に導入することを求めています。是非このことについても道政記者の皆さんのお力をお貸し願えればと思います。