「金額」と「価格」
- 2017年11月30日
財務省太田充理財局長が、予算委員会で「『価格』と『金額』は違う」というヘンテコリンな理屈を述べていました。
佐川宣寿前理財局長が、国会で「価格を提示した事はない」と言い切った後、財務省近畿財務局職員と籠池氏が価格交渉をしていたテープが明らかになり、その中では「0円に近い金額まで努力する」と生々しく語られてていたことを国民はマスコミ等を通じて知っています。それも不動産鑑定の結果が出る前です。
さすがに太田充現理財局長は「金額のやり取りが一切無かったように答弁が受け止められて誤解を招いたとすればお詫び申し上げる」と言った後に、先のように「『価格』と『金額』は違う」というへりくつを述べました。
一般感覚から考えても合点がいきません。
ウィキペディアでは、
・価格=各種の商品の取引に際して提示される「金額」。
・金額=具体的な数字で表した「金銭の額」。
要は、「価格」も「金額」も取引の際に提示(表示)した具体的な額であり、同意語として一般的に使用されている言葉です。
実にくだらない言葉遊びであり、答弁にならない答弁で、ここに理財局の苦しさが滲み出ています。
これで、世間が通ると思っていることが「霞ヶ関の常識は世間の非常識」ということではないでしょうか。