「21世紀の日本と北海道」の講演を聞いて
- 2007年10月08日
6日土曜日にハーバービューホテルにおいて、国土交通省が主催したセミナーに参加しました。
このセミナーは現在の第6期北海道総合開発計画(平成10〜19年度)が目標年次を迎えていることから、新年度以降に向けて新たな計画を策定するために各地で同様のセミナーが開催され、その一環として行われたものですが、その中で、国土審議会北海道開発分科会長として開発計画の策定責任者である、北海道大学名誉教授・丹保憲仁氏の講演を聴きました。
独自の感覚を持って講演された2時間40分でしたが、一気に聞き終えた感がします。
副題「人・食・水・エネルギー〜都市化」の中で、人口に関わる観点から食・水・エネルギーを分析し、数十年後における北海道の価値観を引き出す内容で、これからの開発の主軸が示されたように思われました。
少し主題から外れますが、その中で、『「安全・安心」というのは確率の問題で、高く求めるにはリスクを生じる。あれだけ騒がれた環境ホルモン30数種類について、厚労省は知らぬ間に規制をはずした。全てをゼロにするには膨大な金とエネルギー等が必要であり、1万人に一人などというのは、科学者が安全値を10の二乗倍にして出した数値で、せいぜい危険度を下げる努力をするのがやまやまだ。』
また、『温暖化防止の努力を行うのは当然だが、異常気象で、北極海の氷が溶けて海面が上昇すると言っているのは、果たしてそうだろうか?水と一緒にコップに入れた氷が溶けても水はこぼれないのは、常識ではないのか。』との話が有りました。
そして、「部分的に正しいことは全体的に危険である」という視点で見なければならないことを示唆されました。
少し、目から鱗の講演だったと思います。