いつか来た道か?
- 2020年10月30日
菅義偉氏の日本学術会議任命拒否が迷走しています。
「政府の意に反する官僚は異動ねがう。」と強権人事で官僚を掌握し、今度は日本学術会議が推薦した105人のうち6人の任命を強権人事で拒否しました。
この6人は、これまで政府の方針に対し辛口のコメントや問題点を指摘した方々で有ることは国民周知のことで、そのために任命から外したのは明らかです。
菅義偉氏が「日本学術会議法にも抵触せず、問題無い。」と発言したことから、ナゼ法に抵触しないのか、「学問の自由を犯すことにはならない。」と発言したときは、ナゼ学問の自由を阻害するものではないのか、過去の政権が日本学術会議の独立性を担保し、そのために「日本学術会議が推薦したものを総理大臣は任命するだけ。という国会での答弁に矛盾するものではない。」と発言したときには、ナゼ矛盾しないのか、「必ず推薦の通り任命しなければならないわけではない」と発言したときに、その根拠はあるのか、「内閣法制局の見解と矛盾しない」と発言したときには、なぜ矛盾しないのか、「推薦された方々の名簿は見なかった」と発言したときは、ナゼ名簿を見なかったのに6人を外したのか、「人事に関する事でありお答えを控える。」との発言では、なぜ、日本学術会議の求めに答えないのか、「総合的、俯瞰的に判断した」との発言したときにはどういう意味なのか、官僚達は菅氏を守るため、その時その時の菅氏の発言を繕うため様々な言い訳を用意しなければなりません。
これは、いつか来た道では無いでしょうか。
森友事件では、安倍氏の国会での答弁によって、官僚達はつじつま合わせのために資料の隠蔽、改竄、廃棄、黒塗りに手を染めてきました。
その結果が、赤城俊夫さんを死に追いやったのです。
それを指示していたのは官邸であり、その官邸の黒幕が菅氏でした。
代表質問では、再質問されること無くやり過ごすことが出来ましたが、予算委員会では原稿だけでは無く生(なま)のやり取りが行われます。
先程の「ナゼ」は、今後、予算委員会で菅氏が自ら答えなければなりません。
この問題は官僚の責任にせず、自ら発した言葉に対して説得力のある説明を求めると共に、6人を新たに任命しなおし、太っ腹な首相であることを国民に示した方が得策では無いかと思うのですが・・・。