ここにもムラの住人
- 2014年06月08日
原発再稼働に慎重だった規制委員会の島田氏に圧力をかけ、辞任に追い込んでまで規制委員会の委員に選出したかった東大の田中知教授が、やっぱり東電から多額の研究費を受け取っていたことが明らかになりました。
18年4月から12年度まで田中氏が所属する「核燃料サイクル社会工学寄付講座」に1億円の寄付があり、時事通信社が田中氏に取材を申し込んでも応じなかったことからも、まさしく電力事業者とズブズブの関係だったことが推測されます。
今後、田中氏が規制委員会の委員となった場合、規制委員会が出すであろう「新基準に適合している」という結論も再稼働ありきの信憑性を欠くものとしか受け取られないばかりか、規制委員会の調査いや存在さえも虚ろに思え、全く情けなくなる思いです。
ましてや、過去に電力関係者からの寄付行為や金銭の授受が疑われる者は、規制委員会の委員としてふさわしくないという取り決めがあったような気がします。
規制委員会の委員は国会の同意を経て任命されることから、田中氏を国会で任命しないことが、規制委員会の信用を紙一重のところで維持する最後の良心と言えるのではないでしょうか。