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これでもまだ安倍?

  • 2019年09月23日

 いよいよ、米国との二国間貿易協定(実質的な日米FTAであり、政府の言うTGA出はない)の交渉が最終場面を迎え、25日にニューヨークで署名することになりました。

 この間の交渉は全てトランプペースで進み、農業製品は「TPP11」並みで決着した他、おまけとして米国産のトウモロコシ約270万トンを追加輸入、「このトウモロコシの輸入については、日本の産地で『ツマジロクサヨトウ』」という蛾が大量発生しており、飼料用のトウモロコシが減産になるから必要な輸入だ。」という理屈まで付けましたが、国内では当該の蛾が大量発生する兆しはなく、また、飼料用のトウモロコシは葉や茎ごと刈り取って発酵させるサイレージですが、輸入するのは「実」だけで飼料用の代替えは出来ない代物です。

 真相は、米国が中国との経済戦争で中国へ輸出が出来なくなったトウモロコシを日本に押しつけたものと言うことですし、また、先に「報道ステーション」でも放送されていましたが、米国ではトウモロコシの実を発酵させ蒸留して生産される「バイオエタノール」をガソリンに一定量混合させて燃料とすることを義務化していますが、トランプ氏がこの

 義務化を緩和したことで、バイオエタノールの需要が少なくなったことから国内でトウモロコシがだぶつき、そのツケを日本に求めたというレポートが照会されていました。

 まさしく「息を吐くように嘘をつく」内閣の本領発揮というところです。

 話を本題に戻しますが、日本は当初からTPP交渉時の条件として、農業製品の関税を低減する代わりに米国に輸出する日本車に関わる関税を撤廃する事になっていましたが、交渉の結果は日本車の関税は継続交渉となり、同じく部品についても関税撤廃ではなく継続交渉となってしまいました。

 その理由は、トランプ氏が関税率を更に上げるのではないかという疑心暗鬼からで、これでは今回の二国間交渉は、トランプ氏の「やらずぶったくり(人に与える事はぜず、取り上げる一方)」ではないでしょういか。道新にもあったように「完敗」の結果です。

 更にあろう事か、協定の条文作りを日本国内での通常の審査期間を全く無視して1ヶ月の突貫工事で25日の署名に間に合わせるということを強行しました。

 通常の貿易協定では3ヶ月~1年の審査期間を設け、慎重に条文を練り上げるはずが、トランプ氏の大統領選挙に有利になるように署名時期に合わせて作り上げ、これを10月4日から始まる臨時国会に提出すると言うことです。

 国会審議より署名が先という本末転倒なことが当たり前のように行われていく1強政治、トランプ氏が「参議院選挙が終わった8月には、良いニュースが聞かれるだろう」と言ったことがその通りとなり、これら一連の事はすでに5月の日米首脳会談で決まっていたことだったということです。


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