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さて、概要調査は(ブログ3417)

  • 2023年12月07日

 寿都町、神恵内村の文献調査が3年を超えても未だに調査報告が出されずにいます。

 道議会本会議の一般質問で、道の「持ち込まない条例」を遵守するのかと言う質問に対し知事は、「条例制定の経過、そして道議会の議論を配慮し、現段階では反対の意見を述べる。」と答弁しています。

 聞いていて違和感があるのは、道議会の議論はもちろんですが、この条例は道民が幌延深地層研究施設を受け入れる条件として、制定したものであり、当時の堀元知事は「本道に核の廃棄物を持ち込まない担保になる条例だ」と議会で答弁しています。

 従って、現時点ではとか、道議会の議論ではで無く、そこから遙かにハードルの高い道民の意思そのものであり、鈴木知事はそのことに思いを至らせなければなりません。

 このたび文献調査を断った長崎県対馬市の比田勝尚喜市長は、その理由として①市民の合意形成が不十分:市民の分断が起こっている。市民の合意形成が十分でないと判断した。②風評被害の懸念:観光・水産業への風評被害が発生すると判断した。③「文献だけ」との考えに至らず:文献調査を受け入れて(20億円だけもらって)次の概要調査に進まないという考えには至らなかった。④市民の不安を払拭できず:安全性や事故が発生した時の対応、避難計画など(NUMOから示されず)、将来の対馬を案じる市民の不安を払拭出来なかった。⑤想定外の要因による危険性を排除できず:地震など想定外の要因による放射能流出の想定を排除できず、将来的に市民に影響、危険性がある最終処分場施設の調査地として手を挙げる判断には至らなかった。 と話し、受け入れを拒否しました。

 果たして鈴木知事は、どのような理由をつけて判断するのでしょうか。

 単に「条例があるから」というのでは、道民のことを全く考えていないということを明らかにすることになります。


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