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したたかな見せ方(ブログ3184)

  • 2023年04月11日

 圧倒的な勝利だった鈴木直道氏。

 昨日の新聞は、満面の笑顔を見せる鈴木氏の写真が踊っていました。

 私は、選挙期間中「知事は人気投票では無い。北海道の現実と向かい合い問題を解決していく能力と、そのための説得力、強いリーダーシップが必要だ。」と訴えましたが、鈴木氏が函館で行った街頭演説には多くの女性が集まり、まさしくアイドルの顔を見に来た様な雰囲気だったようです(私の陣営の関係者が現場で感じた感想)。

 昨日の道新でも指摘されていたように、自身の見せ方を最大限にこだわり、様々な事象を利用する手法は非常に上手だと思います。

 「ふるさと納税」しかり、「ラピダス誘致」然りです。

 彼の夕張市長時代に残した物は何だったのか。

 財政再建団体からの脱出を、その計画の半分で投げ出して知事に立候補、約1,200件あったメロン農家は約200件になり、「攻めの廃線」でJR夕張線をバス転換しましたが、今の駅前には人通りが無くなってしまい、マウントレースイスキー場はホテルなどの付帯設備を含めて約2億円で上海の投資家に売却、その時に「スキー場の運営継続と地元雇用の確保」という大事な事を契約書に記載すること無く「口約束」だけで済ませた結果、2年後には上海の投資家から香港の投資家へ約12億円で売却されてしまいました。

 これだけでも、夕張市に10億円の損益をもたらしたことになります。

 ふるさと納税・都道府県第1位は、道の成果では無く、道内市町村の努力の結果。

 ラピダスの誘致は、千歳市が心血を注いだ結果であり、道はそんなに興味を示しませんでした。しかし、進出が決まると千歳市は道(鈴木知事)にその手柄を譲りましたが、その裏には、道政上の成果が何も無い鈴木氏に、何とか大きな目玉を与えたいと考えた経済界の工作があったことでしょう。そして、千歳市は手柄を譲る代償を道に求めたのでは無いかとも考えられます。何も無しで「トンビに油揚」を奉じる訳がありません。

 小顔でスタイルも良いアイドルのような、フワっとした人気とその裏に秘めた「したたかさ」で、次の4年間を乗り切れるのか、注視していきたいと思います。

 何より、道民の皆様には本会議の傍聴かネット中継を見ていただきたいと思います。

 そこには、質問に自分の考えで答える姿を見ることができず、部下の書いた答弁書をただ読み上げるだけの知事の姿を見る事になるでしょう。彼に道政を託した道民の皆さん、これが彼の本質です。


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