せっかくの好機が(ブログ3736)
- 2024年11月06日
衆議院選挙で躍進した国民民主党が103万円の壁を175万円に引き上げることと、トリガー条項の発動を石破氏に迫っており、手取りを増やすとばかりキャスティングボートを謳歌しています。
しかし、野党がまず与党それも自民党に求めるのは「政治とカネ」の問題を踏まえた政治改革ではないでしょうか。
その原因を究明すること、政治活動費の廃止、調査研究広報滞在費の使途の明確化を国民は第1に求めたはずです。
国民民主党がキャスティングボートを握っているならば、そのことを実現すべきですし、まず玉木代表が口火を切れば国民への受けは絶大だったと思います。
それを小手先のように「手取り」に走ったことによって、与野党逆転の意義が薄くなってしまいました。つまり全体の事よりも自党が有利になることだけを最大限に求めたとしか思えません。
野田代表との党首会談で、野田氏から促されて年内に政治資金規正法の再改正を目指す方針で一致をしましたが、与党は「年収の壁」や「トリガー条項」での譲歩の条件として予算案や法案など与党への協力を求めますし、政治資金規正法では野党との協力が必要です。あっちにも、こっちにもと2兎を追えば1兎も得ることが出来ないのは「ことわざ」の真理です。
「8方美人」は結局どちらからも信頼を得ることが出来ません。
国民民主党は、まず国民に顔を向けた政治を行うべきです。