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そごう・西武労組の闘い(ブログ3325)

  • 2023年09月03日

 そごう・西武の労組が百貨店としては61年ぶりのストライキを決行しました。

 61年ぶりということは、それだけ労働者を使い捨てのように扱う経営者であったと言うことになります。

 親会社のセブン&アイ・ホールディングスは、自社の都合だけで米国の投資ファンドのフォートレス・インベストメント・グループに、「そごう・西武池袋店}を売却することに合意、労組側には通告だけで、話し合いにもなかなか応じませんでした。

 最終的に労組は、組合員の雇用の確保を求めてストライキを宣告しましたが、その後の交渉でも一方的な考え方を押しつけ、「従業員の雇用の確保については、売却側にお願いする。」程度の回答となっていました。

 組合員約4000人のうち、池袋店には約1000人の従業員がいます。

 しかし、交渉後も従業員の雇用について具体的な回答を示さず、何事も無かったように平然と譲渡が行いましたが、こんな横暴が認められて良いわけがありません。

 労組が今後、どのような方針を立てて闘うのか定かではありませんが、先ずは地方労働委員会への提訴、さらに東京都労働委員会、中央労働委員会へと闘いの方向を進め、司法闘争も視野に入れながら労働者の権利を守る行動を行って欲しいと思います。

 これからも百貨店は流通業界で厳しい状況が続くと思いますが、今回の様なことが波状的に行われ、経営者の横暴だけが認められることがあってはいけません。

 この闘いには、連合はじめ全ての労働組合も支援を行い、とりわけ連合は労働者の基本的権利を守る一大闘争も辞さない覚悟で取り組んで欲しいと思います。


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