だって欲しいもん
- 2014年11月15日
若い頃、一緒に職場の労働組合の役員をやっていた先輩に、「亨、もし、支部長や書記長から中枢の役員をやってくれないかと頼まれた時、やりたくなかったら、ただ『やりたくない』とだけ言えば良い。理由を聞かれた時、時間がないとか、家族が承知しないとか理由を言うと、それはこちらで解決すると言われるけど、ただやりたくないからやらないと言えば、相手は、解決する術が無くなる。」と言われ、なるほどと思いました。
結果、そんな言い訳をすることもなく、労働組合の中枢で休職専従まで経験し、市議会議員、そして道議会議員を経験することになりました。
翻って、今のアベシンの行動力学について柳沢協二元官房長官補が「祖父岸信介は日米安保において日本の防衛義務は基地提供の義務だけだったが、安倍晋三は堂々たる血を流す同盟にする事によってイコールパートナーになることを目指した。
まさしく日米安保の双務性であって、なぜこれを為すのかというのは『ただやりたいからやる』ということがベースにある。」と解説しています。
もう少し文章を引用しますと「幼児教育の専門家に聞くと、3歳くらいまでの幼児は、他人のおもちゃを平気で取る。どうしてと聞くと、『だって欲しいもん』。要はやりたいからやる。5歳くらいになると、そういうことをしたら親や先生がどうするか、周りの目を気にするようになる。それが人間の発達段階だと聞かされ、あ、そうかと思った。やりたいからやる、と正当化してしまうと、他に説得力を必要としない。そういう点も含めて安倍は特異だ。」と書かれています。
私の先輩も、すでに反論のできない論理のからくりを知り得て、私に教示してくれたのかも知れません。
アベシンは、柳沢氏の見抜いたとおり、3歳の幼児性を今も持っているただの「だだっ子」なのかもしれません。
ただ、「それではいけないよ」と諭す大人や先生たる先輩や知識人が周りにはおらず、それで世の中が通ると思っている世間知らずの2世3世議員がいるだけなのだろうと思います。