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ついにアホノミクス

  • 2014年11月02日

 日銀が追加の金融緩和を決めました。

 昨日のブログで、異次元の金融緩和イコール長期国債の買い増しは国の借金ではなく、国民の代表である政府が借金をした結果、その借金は国民が返済することになる。大企業だけが恩恵に与り、そのツケは所得に関係なく国民に押しつけられる。と言うことを書かせていただきましたが、一夜明けると日銀はさらに30兆円もの金を長期国債の購入につぎ込む事を決定したとの報道が有りました。

 日銀の黒田総裁が、物価を2%上昇させデフレから脱却させると大風呂敷を広げましたが、1年半たっても1%にも達していないことに業を煮やし、追加の緩和策を決定しましたが、これでデフレ脱却が出来るかというと何の保証もありません。

 その証拠に日銀施策委員9人中4人が反対し、結局、黒田総裁の意を汲む委員4人が賛成しただけで、議論は真っ二つに割れたものの黒田総裁が賛成に回り決定したという綱渡りのものでした。

 政府自民党は、量的緩和に慎重だった前白川総裁の首を切り、財務の経験が豊富で、大胆な発想を実行する黒田総裁に首をすげ替えました。

 総裁交代後すぐにアベノミクスに呼応した対策を実行、異次元の金融緩和で円安を誘導、株価を押し上げ、物価上昇をテコにデフレ脱却を目ざしましたが、株価は上がり、輸入品目の値段が上がりましたが、国民が消費を押さえたことから思ったようにインフレへの誘導にはなりませんでした。

 今回、長期国債の買い付けを増やすと国債が額面より高く取引される懸念があり、利率自体をマイナスにしなければ大変な事になります。

 国の借金が1000兆円を超え、その大部分が国債ですので、利率が年率1%でも上がれば、毎年10兆円ずつ借金が増えていきます。

 それでなくても、異次元の金融緩和で国債を買い続け、毎年の借金はこれだけで80兆円+利率分ずつ増えていき、一方、市中金融機関では金がジャブジャブ状態で、借りる企業や国民がいなければアウトです。

 いまやアベノミクスはアホノミクスを地で行っているようにしか見えません。

 そして、アホな政府の尻ぬぐいでいつも泣くのは国民です。


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