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とんでもない人

  • 2021年01月06日

 日本は、とんでもない人に政権を任せているのではないかと心配になります。

 とんでもないとは、国のリーダーとしてのポリシーも無く、いま何が求められているのかという分析力と、解決のために何を行うべきかという判断力に欠け、先を見通す洞察力を持ち合わさず、国民に対し説明するべき言葉は官僚の文章丸読みで心が通じず、そして何よりも感心しないのは、感染拡大に目を向けずGOTOキャンペーンを続行するという愚策を採り続けながら、感染拡大は個人の責任と言わんばかりで効果的な手を打ってこなかったことではないでしょうか。

 18日から開催される通常国会では、2020年度第3次補正予算の成立後にコロナ特措法改正案の審議に入るとのこと。

 何が優先順位かさえ分かっていないのでは・・・。

 まずは冒頭にコロナ特措法改正の審議を速やかに行い、関わる時短や休業補償などコロナ対策に関わる補正予算を優先的に成立させべきです。

 しかし、第3次補正予算は脱酸素やデジタル改革を含め、2021年度予算とあわせ15ヶ月予算とするそうですが、これらは補正予算で計上するべき緊急的な予算とは思えません。

 新年度予算が約106.6兆円という9年連続の過去最大の額なり、新規国債発行も約43.6兆円となることから、補正予算に約19.2兆円を計上して新年度予算を小さく見せながら、ここに新年度の新しい施策を盛り込むという補正予算の本来の意義とは違う取り扱いをしています。

 国の財政法第29条でも明らかなように、『予算作成後に生じた事由に基づき、特に緊要となった経費の支出、又は債務の負担を行うために必要な予算の追加を行う場合』補正予算を編成できる事となっています。

 従って、優先されるべきはコロナ対策の補正予算であり、新年度一般会計予算のための隠れ蓑とすべきものではないのです。

 与党は、コロナ対策に緊要となった経費と全く無関係の支出を抱き合わせ、野党が反対できないように補正予算を提案しようとしています。

 ここにも、とんでもない人という言葉が当てはまるようです。


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