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どうする!直道知事(ブログ3486)

  • 2024年02月18日

 15日に発表した道の24年度予算案は、歳出を見ると前年度から-4.1%減少の3兆215億円となった事が報じられました。

 すでに、道議会各会派への説明は終わっていますから、説明の段階でもかなりの意見が噴出しただろうことは想像に難くありません。

 これまでも道の財政状況は大変厳しく、前・高橋はるみ知事時代から「道財政の健全化」が重点課題となっており、この間、道職員数の削減、給与の見直しなどの努力が行われてきました。

 その努力の甲斐もあって、今年度(23年度)までは実質公債費比率も20%を切るところまでになって来ましたが、24年度からは歳出を圧縮したとしても比率が上昇することが想定されております。

 道の財政担当が話しているように、「日銀の長期金利の上昇を受けて想定金利を引き上げた」としても、それは、今後における日銀の金融政策に伴い避けがたいことだということを表しているものと思います。

 国内では、日本の労働者の賃金が異常に低いことから、民間の春闘でベースアップも含めて5%以上の賃上げを目標に政・労・使の会議を開催しており、北海道も同じく政労使会議を開催しました。

 と言うことは、人件費は確実に増えていく事になります。

 道職員だけ我慢しろとはならない事は知事も十分理解していると思います。

 新年度に向けても新しい職員が入庁する事になっていますが、ここ最近に見られる傾向として道職員募集においても出願率が低く、さらに、合格しても辞退する方々が信じられない数になっています。そして採用後の中途離職も後を絶ちません。つまり、新卒の方々とっては魅力を感じられない職種になってしまったということのようです。

 これ以上の賃金抑制や人員の削減は行政執行上に大きく支障を来すことになります。

 かといって、賃金の安い会計年度職員や再任用職員にしわ寄せが行くことは避けなければなりませんし、安易な委託に走れば、昨年のコロナワクチン接種事務の過請求での「電通北海道」や介護スタッフ派遣の過請求の「シグマスタッフ」のように、故意に道を欺そうとする案件が心配されます。

 自らの公約を推進するにも「金」が掛かりますし、米びつの中のコメは限られています。

 さて、「どうする!直道知事」


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