ほんとに安い?
- 2016年09月26日
1kwh10、2円~。
これが原発で発電された電気の価格で、どの原料での発電より一番安いとのふれこみです。
120万kwの原発をモデルにした場合、廃炉や事故賠償金も入っているとのこと。
しかし、フクシマ原発を見ても原発の廃炉費用がいくらかかるか全く判りません。
建設費は泊原発1号基2,800億円、2号基1,810億円、3号基2,926億円、ちなみに、フクシマ第1原発は1号基393億円、2号基557億円、3号基635億円、4号基813億円となっています。
どうやら古い原発は安かったようですが、新しくなるほど高くなっているようです。
そして、使用済み高レベル核燃料の保管は、30年間中間貯蔵をし、その後10万年の最終貯蔵を行います。
フクシマ原発の廃炉費用は当初の2兆円から4兆円に膨らみ、その先はまだ判りません。
事故被害者への賠償金は今のところ約6兆円、除染費用は約2.5兆円、使用済み核燃料中間貯蔵費用が1.1兆円と試算されています。
フクシマ原発のみで、この金額です。
試算額を積み上げたら、13.6兆円ということになります。
この額は、東電1社が負担できる数字を遙かに超え、国が支援を検討しています。
そして、国はこの負担金を電気料金に上乗せし、一世帯に対し月に約180円を負担して貰うことを検討しています。
さらに、原発設置自治体には原発交付金が支払われ、その他にも私達の税が支援として東電につぎ込まれていきます。
原発は本当に安い電力なのでしょうか。
10.2円~と原発推進派は言っておりますが、この、「~」がくせ者で、最低額を明らかにしてますが、想定される最高額には触れていません。
原発の本当の単価は一体いくらになるのか、だれも試算を明らかにしていません。