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もう一つの事実

  • 2017年02月26日

 「オルタナティブ・ファクト(もう一つの真実)」という事が流布されています。

 確立された真理や客観的な事実に基づいた報道を否定し、自ら信じる事が真実であると声高に叫ぶ米国トランプ大統領。

 全ての思考が自分中心となり、他者の言葉を排除するという、とてつもなく馬鹿げた言動が、世界のトップに君臨する米国の大統領によって行われていることに憤りを感じます。

 そして、このトランプ氏とそっくりなのが、残念ながら日本の総理大臣です。

 国会で、真実を突きつけられると「それは、あたらない」と平気でウソをつきます。

 集団的自衛権行使を積極的平和主義、共謀罪をテロ等組織犯罪処罰法、戦闘を衝突、天下りは求められる人材、未だに避難生活を余儀なくされている、そして汚染水問題も未解決の福島原発事故についても「アンダーコントロール(きちんと制御)されている」とウソをつく。

 全てがウソであるにも関わらず、安倍晋三にしてみれば「オルタナティブ・ファクト」なのでしょう。

 米国では、マスコミやメディアがトランプ大統領の「オルタナティブ・ファクト」を批判し、トランプはメディアを「偽ニュース」と批判し、記者会見の場から数社を閉め出すという暴挙を行っています。

 安倍晋三は、訪米の際にトランプに「私とあなたは似ている。私は朝日新聞に勝ち、あなたはニューヨークタイムズに勝った」と話したようですが、世界中にトランプと同類項であることを明らかにしたようなもので、主要国から笑いものになっていることにさえ気がついていません。

 この度の「瑞穂の国少學院」騒動も、森友学園のHPから昭恵夫人の挨拶が削除され、名誉校長を辞任したことを、野党から「隠蔽ではないか」と質問されたら、逆ギレしてしまい、「隠蔽というのはですね、隠蔽というのは、隠蔽というのは、じゃあ、私が隠蔽したんですか!私がですね、私が森友学園のHPに対して隠蔽しようがないじゃあないですか」、「レッテル貼りだ!」、「公共の電波で私を侮辱した!」、「私と妻とを侮辱した!」とまくし立てている姿は滑稽そのものでした。

 森元学園問題に関係ないのであれば、自ら、今回の問題の経緯を明らかにするように指示し、身の潔白をはかれば良いのでは有りませんか、野党の追及を「偽の情報だ」と決めつけてしまう言動はまさしく「オルタナティブ・ファクト」を地でいっており、本人が言ったようにトランプと全く同じ思考回路であることを自らが証明してしまったようです。


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