やはり、はめられた
- 2013年11月26日
ソルトレークシティーで行われているTPP首席交渉官会合で、日本が主張している重要5品目の「聖域」保持も怪しくなってきました。
すでに行われている米国との二国間協議において、「お互いにセンシティビティーな問題が有ることを理解する」として、米国への自動車関税は最大限遅くすることを約束させられ、その代わり、日本の農産物についても理解をしてもらったと思っていたら、この度の会合で、米国を中心として全品目の関税撤廃を要求され、「日本の主張を理解するのは非常に難しい。」と言われてしまいました。
これでは、日本はなんのために米国と約束したのでしょうか。
裏切りは初めから仕組まれており、米国の手のひらに乗りながら満足していたとするならば、あまりにも人が良すぎて、日本との交渉などは米国からすると、赤子の手をひねるより簡単ということだったようです。
「日本の国益を守り、最大限の攻めを行う」という安倍首相は、この状況をどのように打開するつもりなのでしょうか。
更に悪いことには、一度決めたら、締結国の国内の事情の変化やTPPにおける影響の大きさから後戻りをするということを認めない「ラチェット規定」についても11月23日頃に合意したようです。
なぜ、マスコミは報道しないのか。これでは、ISD条項と併せて大国アメリカの思うつぼとなってしまう大変な問題です。
国内では、国家安全保障会議法や特定秘密保護法案などに耳目を奪われていますが、海の向こうでも日本の命運を決める大事な会議で、日本が土俵際まで追い詰められています。