アベノマスク再登板
- 2020年07月29日
なんて言ったって驚いたのは、あのアベノマスクを更に8,000万枚配布するという報道です。
介護施設、障害者施設、幼稚園、保育所などを対象にした事業で、あの全世帯に2枚ずつの配布とは違う事業ですが、知らないうちに既に4月から2,000万枚、6月から4,000万枚が配布され、8月からさらに8,000万枚配布するということです。
街中を見ても、あの小さなマスクを着用している方を見たことが有りませんし、様々な団体がアベノマスクを回収し、必要な所に寄贈するという取り組みをしていますが、集まること半端なしです。
私たちの立憲民主党第8区総支部や函館地区連合なども取り組みましたが、数千枚がすぐに集まり、市内の高齢者施設に寄贈しましたが、今後のために備蓄しておくという所もあり、近々に使用するということでもないようです。
入所者が多い施設では、入所者が使用したマスクを一人一人個別に洗濯する等という手間をかける人手がありません。
したがって、一度使用したアベノマスクは使い捨てにするしかありません。
そのくらいなら、最初から不織布の使い捨てマスクを無償で配布してくれた方が良いというのが現場の声です。
今日のテレビ番組で、政治評論家の田崎史郎氏が、「これは、国の一次補正で予算化されたもので、そのときは野党も賛成した。」と話し、政府だけでは無く野党にも責任があると言うような事を発言しましたが、安倍晋三御用達評論家が何をか況んやです。
一次補正は、個別の項目を提案して審議した訳ではありません。
政府得意の一括提案で、主要な項目は地方創生臨時交付金であり、地方自治体がコロナ対策を独自で執行できるという大事な補正予算ですから、与野党問わず全政党が賛成の立場で予算を通します。
田崎氏の思いは、「今となってはマスクへの予算付けはまずい判断だったが、野党も賛成したと言えば、政府への非難も薄らぐのでは。」というよこしまなものでしょう。
さすが、いつも安倍晋三氏と会食を共にする提灯持ち評論家の面目躍如と感心しました。
このマスクで、国民は忘れかけた「アベノマスク」の愚策をまたまた思い出してしまいました。