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アベノマツロ(末路)

  • 2020年06月18日

 昨日で通常国会が閉会をしました。

 昨年12月に与野党で調整した1月20日~6月17日までという期間そのままに終了となりましたが、この日程が決定した時期にはコロナウィルス感染症が世界中を覆い尽くすパンデミックになるとは想像もしていませんでしたし、国内における感染についてもこれまでのウィルス感染に類を見ない状況が今も続いようとは・・・。

 政府は、このコロナウィルス感染症について「歴史的緊急事態」に指定していながら、それも国民の生活支援、経済支援、医療体制の整備などが未だに道半ばであることを自覚していながら、国会を閉じてしまいました。

 先進国を自負していても、国民の命に関わる大問題を中途半端にして厭うことになんの躊躇も無い、無責任な政府で有ることが天下に示されたと思います。

 さて、最近の安倍晋三氏を見ていると、ここ数年に及ぶ強気一辺倒が陰を潜めているように思います。

 森友・加計問題や桜では嘘に嘘を重ねて開き直り、人事権を握られた官僚達は保身のために忖度し、また、不祥事ばかりを起こす甘利明、稲田朋美、小渕優子、下村博文、柴山昌彦、秋元司、河井克行等の閣僚などの任命責任は言葉だけで微塵にも感じず、重要法案は野党の反対できない法案と束ね法案とし、その多くを数の力で強行採決で成立させ、大好きな外遊は引きも切らさず、報道機関の社主などとの会食でマスコミを懐柔、我が世の春を謳歌していましたが、さすがに、8年にもなるとメッキも剥がれて下地が表れ、隠し続けたいその本質が国民にもはっきりと見え始めてきました。

 今年に入り、予期せぬコロナウィルス感染症での対応がその引き金となり、「プリンセスダイヤモンド号」では、その対処に失敗し、「新型ウィルス感染症対策特措法」で対処可能なのにも関わらず特措法を改正する手間を掛け、唐突に緊急事態宣言を発して学校の休校を要請、ひとり親家庭や共稼ぎ家庭にパニックを持ち込み、さらに経済対策なしの休業要請、習近平国家主席が4月に初来日することや東京オリンピック開催が頭から離れず、海外からの入国や渡航とりわけ中国からの入国禁止を判断出来ず、不安な国民が買い占めに走り、マスクは市場から消え、PCR検査は厚労省による厳重なマニュアルがアダとなって受けることが出来ず、医療関係には物資が届かず、医療従事者は疲弊し医療崩壊を招きました。

 政府が行ったのは、誰も使用しないアベノマスク、愛犬ロイとの動画はひんしゅくを買い、国民への生活保障である減収世帯への30万円支給は評判が悪く一人一律10万円に、それも未だに行き渡らず、中小・小規模事業者向けの事業持続化給付金はその業務の丸投げで電通関連などの中抜き疑惑となり、雇用調整助成金は申請書類が複雑多岐にわたり、社労士に依頼しなければ前に進まないなど、全てが後手後手となり、コロナウィルスに関する安倍政権への信頼感は地に落ちてしまいました。

 さらに、検事総長にと目論んだ官邸の番犬と異名を取る黒川東京高検検事長は麻雀賭博で辞職、官邸がらみの事案への口止め料なのか訓告処分として退職金約6,000万円を懐に出来るようにし、黒川氏が辞職したことから検察庁法改正案は見送りとなり黒川のための法改正だったことが露見、森友事件の近畿財務局の赤城俊夫さんの遺族からは告発され、拉致被害者家族の横田滋さんの死去により一歩も進まない拉致問題がクローズアップ、プーチン大統領との個人的な関係もロシア憲法改正国民投票で「領土の割譲禁止」となることから北方領土はお先真っ暗、来年のオリパラ開催は砂上の楼閣、イージスアショアの白紙撤回、党内は安倍離れが加速と、安倍晋三氏にとっては全て「落ち目に祟り目」の状況、我が世の春の時にはどんな時にも負けず嫌いで嘘をついても「いけいけどんどん」だったのが、イージスアショア等はトランプの顔色も気になるところにも関わらずあっさりと撤回を判断、党内の掌握にも陰りが隠せない状況となり、覇気も失い精気すら感じられなくなってきたように思われます。

 永田町界隈では解散か内閣改造と囁かれていますが、私は、そろそろ投げ出したくなってきたのでは無いかと推測します。


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