アンニョン・フェスタ
- 2019年09月08日
北海道朝鮮初・中・高級学校主催のアンニョン・フェスタに出席しました。
好天にも恵まれ、地元の清田区はじめ札幌市内から多くの市民も参加し、グランドに設置されたステージでの演奏、舞踊、武術などの発表や、体育館での展示を楽しみました。
また、グランドでは模擬店がたくさん出店し、特に生徒や父母が作ったお手製の「キムチ」売り場には長蛇に列が出来、地元の皆さんがいつも楽しみにしていることが判りました。
また、ステージでは沖縄の三線、アイヌの楽器であるトンコリ(5弦琴)を使った演奏などが行われたのが印象的で、演奏後にアイヌの方が「今日は『琉球民族』そして『アイヌ民族』が『朝鮮民族』の皆さんに声を掛けていただきました。それぞれが民族としてのアイデンティティーに誇りを持っています。それは、日本人が日本人としてのアイデンティティーをを持っているのと全く同じです。それぞれがそれを認め合い理解し合う事が大事であり・・・。」と言う事を話していました。
全くその通りですが、最近の社会は多様性と寛容の気持ちが薄れ、他を排除する傾向にあります。
上から目線で、他の民族を下に見る。
国内では、とりわけ韓国・北朝鮮などアジアの方々より「大和民族」が優秀であるかのように言動する方々が後を絶ちません。
この国の総理大臣やその取りまきの政治家がその典型として挙げられますが、この傾向はトランプが白人至上主義で、米国民であっても黒人や黄色人種など肌の色や出身国で差別をしている姿に似ているような気がします。
グローバル化とか世界は一つなどと口では言いながら・・・。
今日、アイヌの方がわざわざ「民族」の話しをしたのは、この国における多様性と寛容性の無さを日頃から実感しているからに他なりません。