ウクライナとパレスチナ(ブログ3487)
- 2024年02月19日
テレビでは国内の政治腐敗が大きく取り挙げられています。
これはこれで、国民の知る権利を伝える大事な報道なのですが、一方で、ウクライナそしてパレスチナが置かれている状況の報道が少なくなっているのが気になります。
ロシアが行っているウクライナ侵攻は、どんな理屈があろうともウクライナ国民に与え続けている惨劇は非難されるべきです。
一方で、パレスチナのガザ地区へのイスラエル侵攻も、度重なるジェノサイトがパレスチナ国民を死の恐怖へと追いやっています。
仮にロシアがウクライナに勝利した場合、その後のウクライナがどのようになるのか、かなり悲観的に考えなければならないものと思います。
G7外相会議がドイツのミュンヘンで開かれており、この中で、ウクライナに対する軍事・経済面での支援を継続することで一致したようですが、そのことは、すなわちウクライナは欧米からの支援が無ければ抵抗を続けることが難しく、その趨勢はまさしく支援次第と言うことになるということです。しかし、ウクライナ国内では長引く戦争に展望が見いだせないのか、ゼレンスキー大統領への国民の支持が徐々に下がり始めており、一方のロシアでは、大統領選挙におけるプーチン氏の政敵であるナワリヌイ氏が獄中で突然死したことが伝えられ、独裁政治はこれからも健在のようです。
持久戦は体力のある方が優位に立つのがセオリーですから、早い内に何らかの手法で終戦に持って行かなければならず、その任を果たすのが米国を含めた西側諸国です。
パレスチナでは、これも一方的にイスラエルのネタニアフ首相がハマスだけでは無くパレスチナという国をこの世界から消滅させると息巻いており、完全制圧まで手を緩めない勢いです。
そしてこれも、鍵を握るのは米国のはずですが、バイデン氏はまったく煮え切らない態度に終始しています。
ウクライナに侵攻したロシアに対して日本や欧米各国は経済制裁を含めて非難をし続けていますが、パレスチナに侵攻したイスラエルには、全く何の制裁も行っておりません。
まさにダブルスタンダードですが、日本もしかりで、米国の顔色ばかりうかがっており、独自の外交が全くできておりません。
対岸に身を置いて、平和のために積極的な行動をせずにいる日本を国民はどのように受け止めているのでしょうか。