エンゲル係数
- 2017年02月02日
総務省の家計調査によると、昨年12月の消費支出が実質0.3%減で、10ヶ月連続のマイナスとなったようです。
そして、同時に発表されたエンゲル係数が12月平均で27.5%、16年平均では25.8%となり、1987年以来の高水準である事が判りました。
エンゲル係数は、所得に占める食費の割合を示すもので、この割合が高くなるということは、所得が増えず、一方で生鮮品を含めた食料品が高騰していること、合わせて、国の金融政策である円安によって輸入物価も上昇していることが大きな原因となっています。
従って、生活にゆとりがなくなり食料以外の消費を抑制しなければならなくなり、景気が冷えこんでくる。
俗に、低所得者ほどエンゲル係数が高く、富裕層はエンゲル係数が低いと言われます。
アベノミクスを始めた2013年からサラリーマン所得は切り下げられ、ワーキングプアーが増加し、非正規労働者が生産人口全体の半数近くにまで及んでいることも、このエンゲル係数の上昇と無縁ではないと思います。