エンゲル係数が上がった(ブログ3717)
- 2024年10月18日
今年の1月から8月までの「平均エンゲル係数」が28.1%に上昇しました。
昨年からの物価高、とりわけ食料品の値上がりは止まることが無く、上昇1直線が続いています。先月はスーパーからコメが消えてしまうという現象が起こり、9月の東京都内の消費者物価指数(2020年=100)は、コメ類が前年同月比で4割以上も高騰しました。
今は新米が出始めていますが、一旦値上がりした価格はすぐには元に戻らず緩やかに時間を要しながら徐々に戻っていますが、今でも平均で2~3割ほどの高値が続いています。
10月の値上げ食品は月別で最多の2,911品目、11・12月の値上げを含めると今年の累計品目数は1万2401品目に達する見込みで、2度・3度と値上げされた食料品もあり、物価高は今後も続くことになるだろうと思います。
更にこれから冬を迎える事になりますから、北海道は灯油・ガソリン・ガスは生命線となり、エネルギーも補助の延長が必要ですが、家計を圧迫する要因が増えることだけは確かです。
皆さんもご存じの通り、高騰している食料やエネルギーは輸入品で、ロシア・ウクライナ戦争の影響もありますが、円安が大きく関係してきました。
安倍政権が日銀と意図的に行ってきた金融政策を菅氏・岸田氏が継続し、その結果、今も国民生活を苦しめています。
円安を是正するには、日銀が利上げを進めなければなりませんが、そうなると各種ローンにも影響しますから景気が冷え込むことになるため、並行して企業収益の増加や賃金引き上げによる景気促進策も進めなければなりません。
欧米の中央銀行は、既にデフレの出口政策として利上げを行っていますが、日銀は、利上げに臆病になっています。
石破氏は、国民の生活に直結する一番大事な問題をどのように解決するつもりなのでしょうか。