背景

ブログ月別アーカイブ

ブログ

>>前のページへ戻る

オブザーバー参加見送り(ブログ3840)

  • 2025年02月19日

 政府が世界核禁止条約締結国会議にオブザーバー参加をする事を見送りました。

 この間、石破氏は、同じく米国の核の傘の下にあるドイツなどがオブザーバー参加をしていることに対し、「検証をしてみたい」と話し、オブザーバー参加が出来るかを探るような発言をしていました。

 その後、石破氏はオブザーバー派遣は慎重姿勢ながら与党(自民党)からも議員を派遣する方向で調整に入りましたが、昨日、岩屋外相が核兵器禁止条約締結国第3回会議への参加を見送リする事を正式に表明し、議員派遣も行わないとしました。

 岩屋氏は、「核兵器国を交えずに核軍縮を進める事は難しい」という、これまでの主張を変えること無く、改めて「核兵器禁止条約は核抑止と相容れず、オブザーバー参加をすれば、核抑止政策について誤ったメッセージを与え、平和と安全の確保に支障を来す。」と弁明をしました。

 この間、日本の被団協(日本原水爆被害者団体協議会)の活動がノーベル財団に評価され、昨年のノーベル平和賞を受賞し、被団協は、石破氏と面会し受賞の報告と日本のオブザーバー参加を要請していましたが、残念ながら唯一の被爆国の首相が、ノーベル平和賞の重さと被団協そして、広島・長崎の悲痛な声を全く無視して、歴代首相と同様の判断に至ったことに憤りを感じます。

 また、本当にドイツなどの検証を行ったのかさえ疑ってしまいます。

 本当に検証を行ったのであれば、その検証結果を持ってしてもなお、オブザーバー参加をしないという判断に対して国民に説明するのが、石破氏の責任だと思います。

 結局は、相変わらず米国に何も言えないということが、より濃く国民の心に浸透しただけです。こんな日本では、同じく敗戦国ながら地位協定に対しても自国の主権と法を優先するドイツやイタリアに冷めた目で見られるだけでしょう。卑屈な「永久敗戦国」はこれからも続くのでしょうか。


Copyright(C)高橋とおる後援会 All Rights Reserved.