カジノの道民目線把握
- 2019年08月03日
知事が、IR(カジノ)誘致の判断にあたって、HP(ホームページ)上でアンケートを行い、道民の意向を調査したいという方針を明らかにしたことについて、7月15日のブログ「カジノの道民アンケート」で危惧を示しましたが、昨日の記者会見で知事は、道民の意向把握を厳格化するためにHP上でのアンケートを取りやめ、無作為で抽出した道民を対象にグループインタビュー(?)を9月から11月にかけて行い、参加者へのアンケートも実施するとその方針を改めました。
さらに、これまで2度(各地で7か所)行ってきた地域説明会を同じく9月から11月までに行い、さらに企業や団体への出前説明会も行うとのことです。
さすがに、HP上でのアンケートでは当然のことながら様々な道民意見が把握できないと考え、修正を図ったことは知事の柔軟な対応だと評価します。
しかし、「グループインタビュー」なるものがどのようなもので、無作為抽出で選ばれた方が、果たしてこのグループインタビューに参加してくれるのかどうかも定かではありませんし、このグループインタビューにおける賛否の判断はどの様に行われるのかも明らかではありません。
ましてや、アンケートについては実施する主体の意向が色濃く出る意図的なアンケートでは意味がなく、中立的な設問とならなければなりません。
今回の方法は、道民目線を第1の公約にしている知事が、どのような手法を持って道民目線の把握ということを具体化するのかの試金石となる大事な意味を持つことになると思います。