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カジノ構想は何処に?

  • 2015年12月05日

 「カジノ」という声が聞こえなくなってしばらく経ちますが、もはや高橋はるみ知事は「カジノ」に興味が無くなってしまったのでしょうか。

 昨年までは、「カジノ・カジノ」と騒ぎ、道内へのカジノ誘致に一生懸命取り組んでいた自治体の首長と共に、政府に何度も陳情し、「北海道型IR」構想を部下に検討させ、カジノを有する東南アジアあちこちに視察に行き、平成24年11月には道として「カジノを含む統合型リゾート(IR)による経済社会影響調査・報告書」までまとめられました。無論、ただではありません。

 しかし、今年になって、韓国の済州島まで視察にいくのに、その予定にカジノ視察は含まれていません。

 あれだけ騒いで、何とか;北海道にカジノを誘致しようと海外まで視察を行い、関係会議まで発足させ、政権与党、特に自民党に足繁く通ったのは何だったのでしょうか。

 議会でも賛否両論有り、私もカジノの弊害を何度か本会議、予算特別委員会で質問をした立場ですから、カジノを諦めたのであればそれで良いのですが、鳴り物入りで始めたカジノ誘致が、議会や誘致地元に何の話も無く、構想撤回とはあまりにも身勝手では無いでしょうか。

 報道によると、カジノで有名な「マカオ」では、カジノ産業の低迷が進み、18ヶ月連続で前年割れし、カジノ収入は日本円に換算して約2,500億円も落ち込んだようです。

 その結果、マカオでは、カジノからリゾートへの転換を目指し、10月にハリウッド映画をテーマに約3,900億円を投じた大型リゾートを開業しましたが、これも二番煎じか、あまり芳しくないようです。

 カジノを含む「北海道型IR誘致」と知事に踊らされた議会や行政、そして地元。

 誘致を辞めるなら辞める理由を、少し様子を見るのならそのように、きちんと皆が理解するようにしなければならないのが知事の責任というものではないでしょうか。

 そうですよね、違いますか「はるみ知事」。


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