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クルーズ船への対応

  • 2017年04月15日

 沖縄県に行ってきました。

 沖縄は、アジアとのつながりが歴史的に深く、そのためか東南アジアからの観光客が非常に多く、近年ではクルーズ船による訪沖が国内の主要港の比ではないほどの活況を呈しています。

 今年も過去最高を更に更新する前年度比30%増となる、502回の寄港が見込まれているとのこと、毎日平均1.5隻の大型クルーズ船が寄港する計算です。

 沖縄県では、当初クルーズ船での観光客入り込み数を、2021年までに25万人という目標を立てていましたが、2016年時点で既に3倍を超える76万人が訪れました。

 一方、旅客専用バースである那覇港若狭岸壁は、最大13万トン級までしか着岸できないため、それ以上の大型クルーズ船は那覇港新港ふ頭のコンテナターミナルに着岸するしかありません。

 今年は、乗客定員3,400名、乗務員2,000名、15万1,000トン、アジア最大級のプレミアム客船「ゲンティン・ドリーム号」(香港)が10月までに28回の寄港を予定しているとのこと。

 しかし、このG・D号はその大きさから、貨物バースにしか着岸できません。

 貨物バースの那覇港新港ふ頭には船客待合所が有りますが、数千人定員の大型クルーズ船の受け入れを想定していないためあまりにも手狭で、さらに1千人以上のクルーズ客に対して通訳ボランティアが11名しかおらず、待合所の整理からタクシー乗車のお手伝いまでとても捌ききれず、更にタクシーの絶対量が足りず、市内までのシャトルバスも用意されていません。

 これでは、せっかく年間500回以上のクルーズ船が寄港しても、印象が悪くなるばかりです。

 北海道は、函館市、小樽市、釧路市、苫小牧市など、大型クルーズ船の誘致合戦を繰り広げていますが、まさしく、来られたクルーズ船客の方々が満足して帰港される体制を作り上げることにも十分な配慮が必要であるということを教えられました。


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