コロナに敗北
- 2021年08月05日
今更ながらですが、この国の政府は危機管理とは何かという基本中の基本がすっぽり抜け落ちていると心底思ってしまいます。
今回もまた菅氏の思いつきなのか。
分科会の尾見会長も全く関わっていないことを明らかにし、田村厚労省も「病床のオペレーションの話なので政府で決めた」と述べています。
多分、田村厚労省も引き留めたのだろうと想定しますが、菅氏の一存で突っ走ったのでしょう。その言い訳の言葉が先ほどの言葉か。
私が聞いた医療関係者は、「中等症と重症の病床は基本的に違うことが理解されていない。中等症の病床をいとも簡単に重症に転換は出来ない。」と話しています。
したがって、入院を重症者や重症化リスクのある患者に限定するとしても医療現場は容易ではないのです。
今回の政府方針の変更は自民党も公明党も、菅氏を支える与党が異論を唱えています。
つい先日は、飲食店の酒類提供に対して金融機関や徴税機関を使って上からの圧力をかけ、短絡的な判断が非難されましたが、これも西村コロナ担当相が全ての責任を背負い、菅氏の尻拭いをしました。
泥船の船長は羅針盤もコンパスも全く信用せず、自分の感だけを頼りにコロナという荒海にこぎ出し3度も4度も転覆の憂き目に遭っています。
このまま乗客の国民は、医療という救助を蔑ろにする船長と運命共同体に甘んじるのでしょうか。
この船の航海士(田村厚労相)も最近では開き直り、「病床には限りが有る、無尽蔵にあるわけでは無い。」と話しています。
コロナを安易に考え、ワクチンを唯一の武器だと信じて、この間、医療環境を整備してこなかった事を、今更どうして棚に上げてしまうのでしょう。
明日も、明後日も感染者は増え続けるでしょう。
もはや打つ手は無く、コロナに敗北した日本と言うことになってしまうのでしょうか。