コロナの検証をせず(ブログ3213)
- 2023年05月10日
8日からコロナウィルス感染症が2類から5類に移行しましたが、専門家は「気を抜くこと無く新たな流行に備えることが必要。」と警鐘を鳴らしています。
既に毎日の新規感染者数の発表は終了してしまいましたが、8日までの函館市の新規感染者数は毎日100人前後に推移し、不安が無いわけではありません。
これまでの3年間に未知の新型コロナウィルス感染症に直面し、起きた事象に対して対策本部でどのような議論経過があり、方針が決まって実行した時に想定しない事がどう起きたのか、その対処は適切だったのか、その反省は次にどのように活かされたのか等々。
具体的には、北海道に感染者が表出した段階、新規感染者が増加した段階、専門家委員会と対策本部の役割、各自治体との連携、公的医療機関・民間医療機関の協力、重症病床の確保、中等症への対応、医療従事者への負担、宿泊療養施設の確保、自宅療養への対応、PCR検査態勢、ワクチン接種体制の確保、接種優先順位と摂取率:医療・介護関係者⇒高齢者⇒基礎疾患のある方⇒年代順の妥当性、高齢者施設などのクラスター対応、飲食店への休業要請のみならず、百貨店、パチンコ店、カラオケ店などへの休業要請の波及と協力、事業所の休業に関わる解雇への対処や雇用継続支援は妥当だったか、事業所への経済支援、感染症が収まっていない中でのGO TO トラベルや道民割りと感染拡大、教育機関の休校やリモート授業等々、今回の経験を基に、次のパンデミックに活かさなければならないことは数多くあるだろうと思います。
しかし、鈴木知事および道は、この3年間にわたる新型コロナウィルス感染症の取り組みに関わる検証を行う気は無いようです。
この間も、道議会において我が会派が再三にわたり検証を求めましたが、聞く耳を持たず、言葉にすれば「後ろを顧みず、前だけを見る」という態度に終始しています。
歴史を振り返らず過去に蓋をしてしまうのは、為政者として失敗を失敗と認めたくないと言うことに他なりません。
今、第9波がじわじわと近づき始めていると言われていますが、その時はその時と思っているかぎり、失敗は繰り返されることになるでしょう。