コロナも自己責任か
- 2022年07月26日
2泊3日の日程で「地方議会議員交流研修集会」に参加してきました。
全国各地から集まった自治体議員達が様々な課題と問題意識を共有し、議論し合うことによって解決の道を探ろうという趣旨の集会、今年のテーマは、<①ロシアのウクライナ侵攻と東アジアへの影響、②コロナウィルス感染症と地域医療③日本の農業と食糧自給④貧困の拡大と行政のあり方>など、初日の午後から二日目の18時半まで、各自治体の現状と取り組みの方向性、専門家からのアドバイスなど濃密な研修会でした。
午前も午後も休憩時間は15分間のみ、空気を喚起してトイレに行けば、次の研修が始まります。
学生の頃は次々に頭に入るのでしょうが、今の私には頭がパンクしそうな時間でした。
集会場所は川崎市で外気温は34度、外の空気は暑く重く、電車は混雑、夕食の居酒屋は満席と、都会は既にコロナ前の世界に戻ったような景色です。
往復の航空機も8割ほどの搭乗率、一方、コロナウィルス新規感染者数はうなぎ登り。
そして第7波では自宅療養者も急増、抗原検査キットは不足が続き、感染症のピークは先が見えません。
そんな中、政府のコロナ感染症分科会の尾見会長が<NHK日曜討論>で、「従来は国や自治体が国民にお願いし、国民がそれに従うというフェーズでしたが、今はこれまでの経験で多くのことを学んできたので、一般市民が主体的に自分で判断して色々と工夫するフェーズに入った。」と話しました。
尾見氏は自らの責任を放棄して、国民に丸投げ、自己責任を押しつけました。
コロナに感染した国民が、医療の専門的な知識も持たず、保健所も電話に出られず、発熱外来医療機関も限られ併せてすぐに診察も受けられない、自宅で様子を見ていても食料は何時届けられるのかも解らない、エトセトラ・エトセトラ。
尾見氏は返す刀で、「このまま放っておくと、体力が悪い、体の脆弱な高齢者の死亡者数は第6波を越える可能性がある。」と話しました。
この方は、自分の言っている言葉が矛盾ししていることにも気がつかないのか?本当に専門家なのかと思える方に、日本のコロナウィルス感染症を任して良いのでしょうか。
尾見氏の発言をそのままにしている政府も、もはや国民の健康など興味が無く、国葬と旧統一教会に汲々としているだけとしか思えません。