コロナウィルスとオリパラ
- 2020年02月12日
コロナウィルスは、まだまだピークを迎えてはいません。
SARS(重症急性呼吸器症候群)の時は、最初の患者が見つかってから終息宣言をするまでに約8ヶ月を要しましたが、コロナウィルスの場合は始まったばかりです。
2月2日のブログに、このウィルスが東京オリンピック開催に影響が無いのか、そして政府はそのことも念頭に置いて対策を打っているのだろうかと書きましたが、日刊ゲンダイに、その2日後である4日に発足した対策本部の記事が掲載されていましたので再掲します。
「4日に大会組織委員会が『新型コロナウィルス感染症対策本部』を立ち上げ、記者会見の同席したIPO(国際パラリンピック委員会)のクレイグ・スペンス広報部長が、『「WHO、IOC(国際オリンピック委員会)とも密接に連携を取っている。特に日本と中国の当局は十分責任ある行動を取り、対処してくれると確信している。』と話していますが、経済評論家の斉藤満氏が『感染が治まらない場合、東京に変わる開催地を選ぶ時間と現地の準備期間、チケットの対応を考えると3月中に結論を出す必要がある。マラソン開催地を日本の頭越しに札幌に変更したように、IOC・IPCが東京開催を断念する可能性は十分ある』と話している。」という内容です。
3月中と言っても約1ヶ月半という時間しか残されていません。
東京オリンピックの開会は7月24日から8月9日まで、パラリンピックは8月25日から9月6日までです。
想像したくはありませんが、万が一東京で開催が出来なくなった場合、その損失は計り知れないでしょう。
開催準備に要した費用は優に1兆円を超え、数兆円とも言われています。
そして、オリンピックを当て込んだ経済の皮算用は全て水疱と帰すでしょう。
コロナウィルスへの対応は、政府の存亡にも直結するという覚悟で臨んでほしいものです。