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コンテ日吉

  • 2018年05月10日

函館市長の大きな選挙公約として選挙時に「函館を日本一の福祉都市にしたい」と訴え、当選後には、日吉4丁目の市営住宅跡地を再開発し、ここに福祉施設を集約、周辺の宅地造成も行い、大きなコミュニティーゾーンを形成する工事も順調に推移、国が推奨する日本版CCRCの第1号にも認定されました。

 CCRCとは、コンティニューイング・ケア・リタイアメント・コミュニティーの略で、直訳すると「継続的なケア付き高齢者の共同体」という意味、すなわち、仕事をリタイアした人が第二の人生を健康的に楽しむという米国発の概念で、さらに分かりやすく言うと、元気な内に地方に移住し、必要に応じて医療と介護のケアを受けて住み続ける事が出来る場所と言うことになります。

 東京などの大都会では身近に高齢者施設が無く、特別養護老人ホームを始め各種の高齢者施設も地方に依存しなければならない状況にあり、一方、地方自治体は人口減少が深刻な問題となってその解決が求められている事から、双方の課題解決の手段として、国によるCCRC構想が進められる事になりました。

その国内第1号が函館市の日吉町に展開される「コンテ日吉」ということになります。

 そして、その中核施設としてプロポーザルにノミネートし、函館市から指定された社会福祉法人「善智会」が、理事長の失踪、4月からの入居受け入れの大幅延期、理事長交代などに揺れています。

 それらの問題を解決するために、新理事長が市役所に事情説明を行ったということですが、ここには、函館市から3億5,400万円、国から2,900万円、道から6,200万円の補助金が支出されています(函館市は近々支出する予定)。

 6月1日から入居受け入れをを開始するとのことですが、入居受け入れに必要な介護職の確保は、今現在も十分ではありません。

 函館市だけではなく、全国的にも介護職の離職が大きな問題となり、施設はあってもマンパワーが集まらず開設出来ない、又は入居定員が満たせないところが多く、各施設管理者も介護職員を集めるのに苦慮しています。

 CCRCのコンテ日吉も、各施設全体で500人とも言われる定員を満たすだけのマンパワーが集められるのかが成功の鍵となりますが、果たして、現下の状況で十分なスタッフを集める事が出来るのか。

 まずは、新理事長の手腕が試される事になりますが、函館市も市長の公約でもあるこの構想の成功のために尽力することが求められます。


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