ジェンダー差別の国(ブログ3737)
- 2024年11月07日
米国大統領選挙が終了し、ハリス氏が敗れてしまいました。
投票前の評価は、ハリス氏が若干優勢とのことでしたが、蓋を開けたらトランプ氏が大差を付けて勝利してしまいました。
私はトランプ氏が嫌いです。自分の敵だと見なせば汚い言葉で罵り、起訴されても有罪となっても陰謀だとわめき、気象変動を認めず、世界をリードする米国を捨ててアメリカファーストを実行し、自分だけ良ければそれでいいという独善者、大言壮語ばかりで自らが正義だとか神だとか、とても正常な神経の持ち主とは思われません。
しかし、米国はこの方を選んでしまいました。
米国はこれまで民主主義の頂点に存在する国と思っていましたが、差別主義に包まれそれを質すこと無く、公然とそして漫然と人種差別・ジェンダー差別を行っています。
トランプ氏を選んだ多くの男性は、女性が大統領で有るべきでは無いという意識を根底に持っていると思います。
妻や恋人達は、夫やパートナーの言葉に従わなければならないという実態を中央日報が記事にしました。それによると配偶者に知らせずに別の候補に投票した比率は8人に1人だったことが「YUOGOV」のアンケートで明らかになったと掲載、フォックスニュースの進行者ジョシュ・ウォータース氏が、視聴者に対して「妻が内緒でハリス氏に投票するのは『不倫』と変わらない。」と話しましたようですし、一部の既婚女性は誰に投票したか夫の知られるのではないかと心配しているとも言われています。
米国の女子トイレには付箋紙で、「貴方の1票はあなたのものだ。ハリスに投票しても誰も判らない」、「投票ブースにいるのはあなた1人だけ」、「貴方が誰に投票したのか、恋人や夫は知る必要がない」、「投票は個人的なものだ」などというメッセージがオハイオの空港の女子トイレの鏡や、ノースカロライナ州の美容室の壁などで発見されたと、ワシントンポストが伝えました。
これだけ、米国では自らの1票を男性に支配されていると言うことです。
テレビの動画もプエルトリコ系の男性が、「大統領は当然男性だろう」と話していました。つまり日常的に人種差別を受けているにも関わらず、自らは女性差別を平然と公言している、それが米国です。そして、その事は白人男性により強く表れています。
銃の所持を認め、強いことがステイタスであり絶対だというこの国の病巣は誰も取り除くことが出来ないのでしょうか。このままではこの国では半永久的に女性大統領は現れないでしょうし、挑戦する女性も相当の覚悟が必要と言うことになります。
似たような意識が潜在的に有る日本は、そうなってほしくないですね。