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タックスヘイブン

  • 2016年05月04日

 パナマ文書が発覚してから、アイスランドの首相、スペインの産業相が辞任、イギリスのキャメロン首相も窮地に追い込まれています。

 そして、大国のロシアはプーチン大統領、そして、中国の周近平主席に近い人物がパナマ文書に名前を連ねていますが、この両国は調査を避けています。

 おそらく、そのことによって国民の信頼を失い、自らの政治基盤が揺らぐことを恐れてのことでしょう。両国とも1党独裁的カリスマ的な政治手法であることから、お金のスキャンダルは命取りです。

 一方、このパナマ文書には日本に関して約400の個人と20以上の法人が掲載されているともいわれ、国際決済銀行(BIS)の公表資料によるとタックスヘイブンであるケイマン諸島に対する日本の金融機関の投資や融資残高は、2015年12月末時点で5220億ドル(約63兆円)有ると言われています。

 国内では、「マイナンバー」で、庶民の所得と資産が全て掌握され、課税強化がされようとしていますが、安倍晋三は民進党の尾立源幸参議院議員の質問趣意書に「詳細は知らないので調査する。一般論として何か問題があれば適切に対応する」とまるで他人事、チェックする気がないことが解りました。

 消費税の増税を国民に押しつけようとする一方、富裕層の税金逃れについては、お咎め無しとは、一体安倍晋三はどちらを向いて政治を行っているのかを如実に語るものではないでしょうか。

 一般的な所得税の最高税率は2013年に改正され、1800万円以上は40%ですが、15年から4000万円超が45%になりました。

 これも単純計算ですが、タックスヘイブンにて税逃れをしている約63兆円の45%は約28兆円となります。

 消費税1%分は約2兆円ですから、これだけで14%分となりますし、これまでの8%分を合計すると消費税22%分に相当し、スウェーデン、ノルウェーなどの高福祉国家に匹敵することになります。

 パナマ以外に、世界では約30近い国と地域がタックスヘイブンとなっています。

 パナマ文書だけで63兆円ですが、全てが網羅されているとは思えません。

 パナマの他、バミューダ諸島やコスタリカなどを合わせると一体どのくらいの額になるのでしょうか。

 この国はどれほど富裕層と大企業に甘く、庶民に厳しいのか、安倍晋三のパナマ文書への対応でも明らかではないでしょうか。


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